先日ようやく復活したTZR。
その時のキャブセッティングを書き留めておきます。
まずは作業前の一枚。
現状ではエンジンは掛かるものの、アイドリングが安定しない状態です。
今回の作業は現在のキャブのメインジェットやジェットニードルのクリップ位置を確認しながら、混合ガソリンに対応した設定に変更して行きます。
キャブを両方外すので、タンクエアクリーナーを外します。
続いて冷却水も抜きます。
冷却水が抜けきったところで左側のキャブから外します。(左側の方が簡単に外れるので)
キャブのタンクを取り外します。
メインジェットは230が付いています。
ノーマルは200だったかな?結構濃いめにしています。ここからさらに20番上げて見ます。
混合ガソリンのガソリン濃度は20:1でオイルを混ぜているので5%位低くなっています。それに合わせてメインジェットを5%強濃いめに振っておきます。
エアスクリューはノーマルの2回転戻しにします。
さらにH高の調整。
サービスマニュアルに有る規定の範囲内なので、特に触らずにキャブを組み立てます。
左側のキャブ、組み立て完了です。
次にジェットニードルのクリップを確認します。
最近は慣れましたが、ジェットニードルを外すと取り付けるのが結構大変です。
スプリングが強すぎる気もしますが、アクセルが戻らなくなると怖いので、スプリングはそのままで。
クリップ位置は1段目で一番薄い状態になっていました。これをノーマルの3段目にセットします。
これで左側の設定は取り敢えず完了です。キャブを取り付けてキャブの吸い込み口にはウエスを差し込んで置きます。
一応、ゴミが入らない様にして置きます。
右側のキャブに移ります。
こちらのキャブは取り外しが結構難しい。
プラスドライバーを回すスペースがほとんど無いんですよね~。
なんとかラジエターを外さないで挑戦してみます。
始めにキャブに繋がっているホースを外してからキャブを少し傾けて外す事が出来ました。
キャブのタンクを外してメインジェットやH高を確認します。
H高が少し高めだったので、手で調整して規定値内の17mmにしました。
メインジェットは260が付いていたのですが、これを280に上げました。
エアスクリューは2回転戻し、ジェットニードルのクリップは1段目から3段目に変更しました。
組み上がったキャブを何とか取り付けて、エアクリーナーも取り付けます。
これで始動を試します。
始動前に、プラグを確認します。
チョークを引いた状態でしかアイドリング出来なかったので、どんな状態かなと?
右側のプラグです。
結構真っ黒。しかしプラグの周りは濡れている感じ。
一見するとガソリン濃いめっぽいんだけどな~。
続いて左側のプラグ。
こちらも真っ黒。アイドリングが安定しない状態で何とか試走した時には、明らかに薄すぎて回転上がらなかったんですけどね。
プラグを確認したところで、エンジン始動!
すんなりエンジンが掛かります。
しかしながら、アイドリングがまだ安定しません。
右側のキャブのスロットルスクリューを締めこんで見ます。
アイドリングが1,300回転位まで上がりました。
それでもまだ止まってしまいそうな感じ。
一旦、エンジンを切って、さらに右側のキャブのスロットルスクリューを半回転位締めこみます。
左側のキャブでも同じ回数スロットルスクリューを締めこんでみます。
改めてエンジンを始動して、左側のキャブでエアスクリューを調整して見ます。
1/4回転締めこんだら、エンジンの回転が上がり、安定して来ました。
アイドリングの回転数は1,600回転位で安定する様になりました。
アイドリングが安定したところで、バイクを降りて少し離れたところから見ていると、ガソリンらしきものがどこからか漏れています!!!!
右側のキャブがオーバーフロー!!
あれ?H高を調整したのがあだになったかな?
一旦、エンジンを切って、改めて右側のキャブを外します。
わー、結構面倒くさい!
良く見てみると、右側のキャブには下部にオーバーフロー用のガソリンを出す口が2つ着いています。
左側は1つだけなのですが。
右側の2つの口のうち、リザーブタンクに繋がっているのは1つだけでもう一つはむき出しのままになっていました。
このパイプをリザーブタンクに繋げるためのホースを購入しなければなりません。
買い物に行ってきます。
本日はここまで、「かめレーサー」でした。