フランスGPはロレンツォの優勝で幕を閉じました。
2位にはカワサキを操るメランドリが入り、久々の表彰台を獲得しました。
とにかく、天候に振り回された荒れたレースでした。
スタート時はコース全体が濡れている状態で、全員がレインタイアを装着したスタートしたのですが、その後天候が回復して、コースも乾き始めます。
2年前の日本GPと同じ様な状況で、どのタイミングでタイアをレインからスリックに変更するかで勝負が着いた感じです。
メランドリはいち早くタイアを変更しておりました。
スリックタイアは暖まるまで時間が掛かるようで、スリックタイアに履き変えて2周くらいはレインタイアよりも遅いタイムしか出ないようですが、タイアが暖まり始めると、ところどころコースが濡れている状態でも数秒速いタイムが出ている様でした。
「かめレーサー」期待のロッシはタイア交換のタイミングは良かったのですが、まさかの転倒!
急遽マシンを変えて再スタートしましたが、マシンはフロントタイアがレインタイアのままで、もう一度ピットインしなければならない状態。
さらに、このマシンチェンジの際にピットレーンの速度規制を破ってしまい、ピットロードを走らなければならないペナルティーを受けてしまいます。
流石のロッシも焦ってしまったのですね。
最終的なロッシの順位は16位。
昨シーズンは全レースでポイントを獲得していたのですが、今シーズンは早くもノーポイント!
残念な結果になってしまいました。
この荒れたレースでロレンッオは冷静でした。
レインタイアで引っ張れるまで引っ張って、最後の最後にタイア交換。
交換直後は2位まで上がってきたメランドリに、その差4秒まで詰められましたが、タイアが暖まったらあっという間に引き離してしまいました。
前回のスペインでは転倒してしまいましたが、こういう冷静な走りが出来るようになってくるとチャンピオンに最も近いライダーかもしれません。
次は月末のイタリアGP。
ロッシの母国です。