「かめレーサー」のマルクスライディング解説~。
なぁ~んて、「かめレーサー」はとても解説出来るレベルではありませんが、今回のドイツGPを見ていて感じたマルケスの走りを「かめレーサー」なりに理解して、少しでも自分の走りに結び付けられたらと思い、ゆっくり考えて見る事にしました。
「かめレーサー」にとって最強のライダーと言うと、85年に250cc,500cc両タイトルを獲得したフレディー・スペンサー。
83年に、スペンサーが初タイトルを獲得して、初めて鈴鹿サーキットを走った時に、当時のコースレコードを2秒以上一気に縮めてしまいました。
84年は、ホンダの変わり種バイクNSR500のせいでパッとしませんでしたが、翌85年は先述した通りダブルウイン!
「かめレーサー」にとっては、やはり最強のイメージが強いレーサーです。
ちなみに84年のNSR500は、通常のバイクとはチャンバーとガソリンタンクの位置が逆になっている変わり種バイク。
NR500に続くホンダのチャレンジスピリットあふれたバイクでした。
さて、マルケス。
「かめレーサー」にとって最強のスペンサーのさらに上行く強さです。
何せ、負けない!
スペンサーの絶頂期だった85年でも、雨、ドライなんでも優勝!なんて事はありませんでした。
調子いい時は誰も追いつけない!という感じで、85年は調子が良いレースが多かったという感じです。
スペンサーとマルケスの一番の共通点として感じるのは、ライン取り。
通常、きっちりラインを決めて、その最速のラインを外さない様に走る、というのがライディングの基本です。
しかし、スペンサーもマルケスも外から見ていても、毎回走るラインが違います。
勿論、一人で走っている時は、彼らなりの最速ラインで安定していますが、競り合いになった時は、かなり自由にラインを変えて走っています。
それだけ理想のラインから外れても速い!
これが凄い!!!
スペンサーの時代と今ではタイヤが全然違うので比較は出来ないですが、二人ともアクセルを開けるのが相当早い様に感じます。
マルケスというと肘すりですが、実はこの肘すりはコーナーの前半でやっていて、肘を擦った後は少しでもマシンを立てて、ずっとタイヤを滑らせながらアクセルを開けて行くという走り。
スペンサーも、コーナーの進入ではそれ程速くなくても、アクセルを開けるのが速くて追いつけない。当時スペンサーと一緒に走っていたGPライダー、ランディー・マモラもその様に話しています。
マルケスのブレーキングは確かに横滑りして派手で、激しいのですが、今シーズンでもペドロサと争った時には、一番コーナーの中でスピードが落ちる部分では、ペドロサよりも遅い様で、ペドロサが追突を回避してコースアウトしてしまうというシーンもありました。
昔から言われている、スローイン、ファーストアウト。落とすべきところでスピードをきっちり落として、瞬間的に向きを変えてアクセル全開でコーナーを抜けて行く。
これが全ての基本なのかもしれません。
とにかくアクセルを全開に!
その為に思いっきり向きを変える。
この2点を頭に叩き込んで頑張りたい「かめレーサー」です。
つたない解説ですみません。
「かめレーサー」でした。